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冬に肥大が拡大するノロウィルス感染。
予防に大きな期待をかけられる“カート”が登場しました。
登場したカート
福井県にある福井県立病院にて、給食施設で使用するノロウィルスをターゲットとしたカートが導入されたようです。
ノロウィルスを加熱消毒するためには85度以上、60秒以上の加熱が必要だそうです。
しかしこれまで、加熱カートは75度以上、60秒以上という条件のものしかありませんでした。
今回改良を行い、ノロウィルスを加熱消毒できる、すなわち85度以上、90秒以上という条件設定が可能なカートが開発されました。
さらにこのカート、独自センサーが搭載されており、食品の過度な水分蒸発、焦げなどを同時に防止できるものとなります。
ノロウィルスとは
概要
ノロウィルスの概要についてご説明します。
ノロウィルスは感染すると嘔吐及び下痢の症状を引き起こす、感染力の強いウィルスになります。
これまでの統計で、乳幼児から小学校低学年程度の小さいお子様が発症するケースがほとんどということが知られています。
感染経路は大きく分けて2つ。
- 食品からの感染
- 感染者からの人–人の感染
食品からの感染とは、ある種の二枚貝(カキなどが有名)がもともと持つノロウィルスを、生食等消毒が不十分な状態で摂取することで感染することです。
人から人への感染は、
- 感染者が調理する
- 感染者が使用した食器を消毒が不十分な状態で再利用する
- 感染者がが嘔吐し触れる
- 感染者の嘔吐物や便が何らかの拍子で家具等に付着し、空気中を舞ったあと付着する
厚生労働省のデータを見ると、これら感染経路のうちその多くは人から人によるものだそうです。
また食品による感染は飲食店ですが、それ以外はほぼ保育所または老人ホームという結果も出ています。
消毒方法
ノロウィルスの消毒方法は、
- 塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒
- 加熱(85度以上、60分以上)
の2つが知られています。
今回のカートは、後者の方法に主点を置いたものとなります。
期待される効果
このカートの導入によって、どのような効果が期待されるのでしょうか?
ノロウィルスの感染経路の多くに、保育園、老人ホーム等によって発症されることになります。
この大部分を抑止できるとなれば、大変大きな成果が得られることになります。
仮に国内全ての給食施設にこのカートを導入した場合、グラフから単純に考えると60パーセント以上の感染経路が予防されることとなります。
また、その結果、感染者自体が少なくなることで、なかなか自分ではコントロールしにくい、嘔吐、便による飛沫感染も減少することが予想されます。
このカートは、調理済みの食品を提供する直前に処理するものと考えられます。
そのため、消毒から食事までの間が短くて済み、一層の汚染リスク低減が認められます。
まとめ
今回は、福井県立病院で導入されたノロウィルス対応のカートについて解説いたしました。
冬場に大規模な被害が発生するノロウィルス、将来の希望が見えてきたと考えられます。