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溶連菌感染症は、子どもが集団生活の場(保育園、幼稚園、学校など)でかかってくる場合が多くあります。
そして、普通の風邪だと思って、完治するまでに大人が看護して接することはあるあるですよね。
しかし、ただの風邪とは違い、感染力が強い溶連菌感染症。
子どもが治ったと思ったら、両親がかかる…なんてことも。
その時、仕事がある大人はいつまで休んでいた方がよいのでしょうか?
この病気、子どもと大人で症状は変わるのでしょうか?
風邪をひいたと思ったら溶連菌感染症だったという事実にどうしたらよいか悩んでいるあなたへ、今回は大人のための溶連菌感染症まとめをご紹介します。
症状はどんなもの?子供と大人の違いはあるの?
症状については、子どもも大人も変わりはありません。
風邪のように感じる症状だからこそ、初期対応が遅れることがあるくらいなので、
- 38~39度の高熱
- のどの痛み
- 嘔吐
以上の症状から始まります。
この症状の後に、
- 手足などに、かゆみ+発しん
- 舌に、苺のようなブツブツが発生=イチゴ舌
- 解熱後、手足の皮膚がむけることも…
溶連菌感染症はその名の通り、感染して病気を発症します。
実は、感染力は高熱が出始めの時が一番高いのです。
咳やくしゃみで飛ばされる唾、細菌が付着した手などを介して口から感染する場合があります。
大人が感染する場合は、こうした症状が出始めた人と接して、なおかつ免疫が落ちているときなのです。
治療方法はどんなものでいつまで?合併症とは?
治療方法は抗生物質を服用し、体力回復する自宅でケアできる方法です。
抗生物質の服用期間は10日間~2週間ほど。
熱が下がったから大丈夫、と思わずに、薬を飲み切り医師に完治の診断をもらえるまで、しっかりと治療を行うことが重要となります。
薬を飲み始めれば、大半は、3〜5日以内に解熱します。
ちなみに、解熱後約1週間たつと、手足の皮膚がふやけたようにむけてくることがあります。
アトピー性皮膚炎の方は病変部に溶連菌が入り込み、重症化することがありますので、注意が必要です。
合併症は他にも起こる可能性があります。
先ほど、完治までしっかりと治療する必要があると述べたのは、この「合併症」がこわい感染症だからなのです。
溶連菌を原因とする合併症には、以下のものが挙げられます。
- 心臓弁膜に障害などを起こすリウマチ熱
- 血尿やむくみを伴う急性糸球体腎炎
- 全身の皮膚に赤い発しん
- けいれん
リウマチ熱による関節の痛みは、長期化して1か月ほど症状が続く場合があります。
長期化すると心臓にも影響し、上に挙げた心臓弁膜症を引き起こすのです。
糸球体腎炎も長期化する可能性があります。
症状が重くなると、全身のだるさ、肺水腫や呼吸困難などの症状に移ります。
これらの症状は腎臓の機能が低下していることで起こるので、一時的に透析治療が必要になることもあります。
糸球体腎炎の合併の有無は、症状改善後の2~3週間後に尿検査をすることでもわかるので、症状が改善したからと言っても油断は禁物です。
このように合併症がこわい溶連菌感染症。
また、完治するまでしっかり、というのは再発の恐れもあるからです。
合併症も再発も防ぎたいものですよね。
抗生物質はきちんと飲みましょう。
治療期間の過ごし方とは?いつから出勤してOK?
さて、溶連菌感染症には、出勤停止期間は定められていません。
感染力は強いうえに完治するまで時間がかかるので、いつから出勤してもよくなるのか、判断が難しいですよね。
完治したかどうかは、熱やのどの痛みなどが改善した2〜3週間後に検査してわかります。
症状がおさまった→完治!の考えではNGです。
それでは、完治するまで休むのか?というと、そうではありませんのでご安心ください。
出勤自体は、抗生物質を服用し丸1日経てば、OKです。
抗生物質を服用することで、人への感染力は失われると言われているからです。
しかし、抗生物質の服用が始まってから、最低2~3日は安静がオススメです。
解熱するのにそのくらい時間がかかるので、安静にしていた方が熱で奪われる体力を最低限にすることができます。
ちなみに、解熱しても、のどの痛みは一番長引きやすいので1週間前後は時間がかかると思っていましょう。
休んでいる最中は、症状に合わせて無理のない過ごし方をすればよいでしょう。
また、症状が出始めの時には、免疫力が低い方や妊婦とは接しないことが必要となります。
おわりに
今回は大人のための溶連菌感染症への対応方法などについてまとめました。
『なかなか症状が治らないな…とおもったら溶連菌感染症にかかっていた』
そのような時、なぜ治療を念入りにしないといけないのか、を心に留めて、きちっと治して仕事ができるステキな大人になりましょう!
そして、適切な治療で辛い症状が早く緩和しますように。