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新年会や忘年会、新歓コンパ、会社の飲み会など、お酒を飲む機会はたくさんあります。
お酒が好きな方は、ついつい度を越して飲んでしまうこともあるでしょう。
翌朝起きてみると、異常に喉が渇いている、こういった経験をお持ちの方も多いはず。
今回は、これについて考えていきたいと思います。
喉が渇く原因
お酒を飲んだ後に喉が渇く原因として、主に口呼吸と利尿作用が考えられます。
口呼吸
アルコールの効果により全身の血行が良くなります。
これは血管が拡張され、血の巡りが良くなるからです。
鼻の中にも多数の血管が存在し、この血管が拡張されることにより、鼻づまりの原因となります。
また鼻の中は海綿体というスポンジ状の組織で構成されています。
これが鼻の中に流れてきた血液をため込み膨らむことも原因となります。
更にアレルギー性鼻炎をお持ちの方は、お酒に対してアレルギー反応が起こり、鼻づまりを助長することもあります。
こうしたことによって、鼻呼吸ができず自ずと口呼吸になってしまいます。
寝ている間口呼吸を続けることで、翌朝起きたら喉がカラカラという状態につながるのです。
鼻呼吸を誘導して寝る方法はこちらをご参照ください。
アルコールによる利尿作用
アルコールには利尿作用というものがあります。
利尿作用というのは、尿を排出しやすくする作用です。
通常人間の体では、水分量を適切に保つために腎臓から尿を排出します。
但し排出しすぎると脱水になったり、必要なミネラル等が失われてしまう可能性もあるため、「抗利尿ホルモン」というホルモンにより、セーブする方向で働いています。
アルコールはこの抗利尿ホルモンを妨害する働きがあり、結果的に尿量が増えることになります。
例えば、ビールを飲む場合、1.1倍の尿が排出されるということが分かっています。
つまりビールを1L飲んだら、水を1.1L飲まないと脱水になるということ。
これはお酒の種類によって、アルコール濃度やお酒の中の成分(カリウム量)などが異なり、一概には言えません。
しかしながらアルコール濃度が高いものは、その分利尿作用も強くなると考えられます。
また、カフェインにも利尿作用があります。
その為、カフェインを含むお酒、例えばお茶割やコーヒー酎ハイなどは、より脱水症状になりやすいものとなります。
冷え
ビールなど、冷たい状態で大量に飲む種類のお酒は、それ自体が体を冷やすことになります。
“寒くてトイレが近くなる”というのは感覚的にご理解いただけると思いますが、ビールなどを多く飲むときは、この症状も現れることになります。
予防方法
今回の記事では、利尿作用による脱水に対する予防について考えていきたいと思います。
お酒の種類に気を付ける
まず1つ目は、先ほど説明したお酒の種類についてです。
以下のようなお酒は、脱水に繋がりやすくなりますので、別のお酒を飲むか、本記事の他の予防法を併用する必要があります。
- カリウムが多く含まれるもの(ワイン、ビールなど醸造酒)
- 冷たい状態でがぶがぶ飲むもの(ビール、ハイボールなどのど越しを楽しむ系)
- カフェインを含有するお酒(お茶割、コーヒー酎ハイなどカフェイン飲料で割る系)
胃を空にしない
アルコールの吸収は、胃で20%、小腸で80%といわれています。
また吸収される際は、胃排出速度(胃の中で食べ物を分解する速度)に影響があるそうです。
つまり、食べ物が胃の中に多く入っている状態は、この分解速度が鈍くなります
これに伴って、アルコールも分解・吸収されることなくそのまま排泄されることになります。
逆に考えると、胃に物が入っていないときは、効率よく分解され体内に吸収されます。
その結果、同じ摂取量でもより多くアルコールを取り込んでしまうことになります。
お酒を飲むときは、しっかりと食べましょう。
水分を補給する
お酒を飲みながらお水を飲むと良いようです。
これは、「お酒を飲むペース、量をセーブできる」というところから来ています。
ビールを飲みながら、一緒に水もがぶがぶ飲む、というのはあまりおいしく感じないかもしれません。
が、どうしても二日酔いになれない日などは、水をたくさん飲みながら一緒にお酒を飲むことも考えてみると良いでしょう。
寝る前の水
お酒を飲んで帰ってきて就寝する前に、大量の水を飲むというのも効果的です。
これは摂取したアルコールの量を薄め、かつ大量に飲むことにより尿として排泄されしてくれます。
その結果、アルコールを体内に吸収する量がセーブされることになります。
なお、普段から炭酸水を飲む習慣のある方は、水ではなく炭酸水を飲みたいと思われるかもしれません。
しかしながら、炭酸水は二酸化炭素が水に飽和している(炭酸飽和)という状態で、これはアルコールの吸収を早めてしまう作用があるようです。
お酒を飲んだ後の水分補給は炭酸水ではなくお水にしておきましょう。
解消方法
それでも喉がカラカラ、脱水症状になってしまった場合の解消方法をご紹介します。
基本的には、水分補給と安静が1番です。
水分補給では、脱水時に一緒に体外に排出されてしまったミネラル分(ナトリウムやカリウム)を摂取することのできるスポーツドリンクがオススメです。
これらミネラル分が不足してしまった場合、以下のような症状が現れてしまいます。
- 頻脈
- 低血圧
- 頭痛
- 倦怠感
- 疲労感
- 食欲不振
- 筋肉痛
- 不安
- イライラ
- 抑うつ
- 睡眠障害
こういった症状を予防・解消する目的でもミネラルの補給は非常に重要になってきます。
注意事項
なんとなくの風潮で「汗をかいたらアルコールが抜ける」ということを思う人は多いようです。
例えば、サウナやジョギングなど。
こういった行為は、間違ってもしてはいけません。
アルコールによる二日酔い症状の多くは脱水とミネラル不足によるものです。
そこにあって、さらに汗をかく行為は完全に自滅行為です。
上記にもあるように、こういった状態の場合は、安静と水分補給で回復を待つしかありません。
まとめ
今回はアルコールで喉が渇く原因と予防、解消方法を説明しました。
望む望まずにかかわらず、どうしても飲まなければならない時というのがあるものです。
こういった場合は、仲間との関係を大切にしながら、ご自身の体も大事にしてあげれください。
最後までお読み頂きありがとうございました。