喫煙と脳梗塞の関係!リスクやメカニズムを探る

喫煙は脳梗塞のリスクになる。

何となくどこかで聞いた話ですが、実際どのようなメカニズムでどのくらいのリスクがあるのでしょうか。

現在タバコを吸っていて辞めたいと思っている方、またはしばらく禁煙していて再喫煙しようかなとお悩みの方に、一歩踏みとどまっていただけるよう記事にまとめたいと思います。

喫煙の脳梗塞によるリスク

喫煙者の脳梗塞における発症割合について、ある研究が行われました。

国立がん研究センター 多目的コホート研究

この結果によると、喫煙者は非喫煙者に比べ脳梗塞となるリスクが1.7倍も多いそうです。

脳梗塞の仕組み

脳梗塞とは、高コレステロール血症などが原因で起こる動脈硬化に深く関係します。

動脈硬化の患者では、血管の内壁に血管の流れの障害となる突起ができることがあります(粥状アテローム)。

この突起、血管の流れに常にさらされるために傷つきやすいものです。

傷ついた突起にはカサブタ(血栓)ができてきます。

この突起が肥大化したり、血栓により大きくなったりすることで血管自体を塞いでしまうことがあります。

これが脳血管に起こることを血栓型脳梗塞といいます。

また、脳血管に限らずこの突起やカサブタは出来ます。

例えば、心血管などの大きな血管でこれができ、そのカサブタが剥がれたとしましょう。

それは血液の流れに乗り全身をめぐることになります。

これが脳血管まで届き、血管を塞いでしまうこと、これを心源性脳塞栓症といいます。

更にもう1つ、動脈硬化などで脳血管が細くなっている状態で、急な血圧の低下などをきっかけとして血管が閉じてしまうこともあります。

これをラクナ梗塞といいます。

いずれも、血管の細さ、血圧の変化などがトリガーとなります。

喫煙による影響

タバコを吸うことによる影響としては、ニコチンと一酸化炭素によるものが大きいと考えられています。

ニコチン

タバコから摂取する主成分の一つです。

ニコチンは体内にあるニコチン受容体を刺激することで自律神経(特に交感神経)を刺激します。

これにより、血管収縮が起こります。

上記のような脳梗塞の要因を考えると、この血管収縮がリスキーなのはお分かりのことでしょう。

これがタバコと脳梗塞の最も深い関係の1つです。

これ以外にも、ニコチンを摂取することで心拍数増加や血圧の上昇などが認められます。

これにより血管の内壁がダメージを受けやすく、カサブタが出来やすくなる、出来たカサブタがはがれやすくなる、などの問題を引き起こします。

これも脳梗塞を引き起こす要因となります。

一酸化炭素

一酸化炭素もタバコから摂取されます。

一酸化炭素は血液中で酸素の代わりに赤血球と結びつくということをしてしまう、問題の物質です。

これにより、血液内の酸素量が全体的に少なくなってしまいます。

そうなるとどういうことが起こるのでしょうか?

心臓が「もっと酸素を送らないとやばい!」と反応し、いつも以上に頑張って働くことになります。

これにより高血圧、心拍数増加などが、更に加速されてしまうのです。

電子タバコはどうなの!?

さて、ここで今流行りの電子タバコについて考えていきたいと思います。

電子タバコと紙巻タバコの違いを簡単に説明すると

  • 紙巻タバコは紙で巻いたタバコの葉に火をつけて煙を吸う
  • タバコの葉っぱにグリセリン等をまぶし、電熱線で温めてることによりタバコの葉が蒸され、その蒸気を吸う

ということになります。

一番大きな違いは、「火を使うかどうか」。

タバコは従来、発がん性物質等様々な恐ろしい物質を摂取してしまうことが知られています。

この物質の多くは、火を使って葉や紙を燃やすことで出る物質(タールなど)です。

火を使わない電子タバコはこの物質を抑えられるということで、今人気を博しています。

では、脳梗塞についてはどのような影響があるのでしょうか。

結論としては、電子タバコでも悪影響があります。

電子タバコではタールなどの有害物質の摂取を抑えることができます。

一酸化炭素も同様に制限することが出来ます。

しかしながら、ニコチンは同様又は紙巻たばこ以上に摂取してしまいます。

その為、上記脳梗塞の原因となるニコチンは変わらず体内に入ってしまうわけです。

なお、余談ですが、タバコを吸うことで問題視されている他の病気に肺がんがあります。

こちらに関しては、タール等の摂取が制限されることで、多少の恩恵はあるようです。

まとめ

今回は脳梗塞と喫煙の関わり、リスクやメカニズムについてまとめました。

タバコは確実に脳梗塞のリスクを高めます。

最近流行りの電子タバコといえど、例外ではありません、

もしタバコをやめたいと思っている方、再喫煙を迷っている方がいらっしゃいましたら、絶対にやめた方が良いと断言します。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です