プール熱は、プール開きが始まる6月頃~夏季が最も患者数が増える時期だと言われています。
プール熱の原因である「アデノウイルス」という菌は、感染力が非常に強く、患者の咳による「飛沫感染」、患者に触れることによる「接触感染」でも簡単に感染していまいます。
そのため、これ以上の患者数を増やさないためにもプール熱に感染すると保育園や幼稚園、学校、会社には出席しないよう医師から指示を受けることになります。
ここで気になるのは、出席停止期間はどれくらいなの?診断書の提出は必要?ということではないでしょうか。
今回は、パターン別に出席停止期間や診断書の提出が必要なのかなど、紹介していきたいと思います!
アデノウィルス性咽頭結膜炎(プール熱)の赤ちゃんや子どもに対する治療法とは!?
出席停止にならない場合がある!?
プール熱が流行している時期に「高熱が出た」「喉が痛い」という症状が出たからといって、
安易にプール熱だ、と自己診断をしないようにしましょう。
実は、プール熱の原因であるアデノウイルスには50種類前後の型があります。
そのため、アデノウイルスに感染したからといって全ての疾患がプール熱だと診断されるとは限らないのです。
アデノウイルスが原因による風邪や胃腸炎、咽頭炎等の場合は、医師から出席停止の指示を受けることはありません。
医師からプール熱(咽頭結膜炎)の診断を受けた場合のみ、出席停止の指示を受けることになります。
幼稚園・保育園でのプール熱の出席停止期間はどのくらい?
では、幼稚園・保育園に通っている場合、プール熱の出席停止期間を解説しましょう!
出席停止の処置や期間は、医師が独自で判断しているのではなく、「学校保健法」という法律で定められているものなので、きちんと守るようにしてください。
出席停止の期間は、「症状の回復後2日間を経過するまで」と定められています。
これだとわかりづらいのですが…症状はだいたい4~7日間続きます。
それに加えて2日、休養が必要になるということです。
つまり、約1~2週間は出席停止になる、と考えて良いでしょう。
症状が落ち着いてくると、子どもは早く登園したい!と言い始めると思います。
しかし、「他のお友達が同じ病気にならないように休まないといけない」ということをわかってもらい、登園は我慢してもらいましょう。
幼稚園・保育園によって違いはありますが「医師の登園許可」を貰うまで登園は控えてください、というところもあります。
また、診断書や登園許可証の提出をお願いされる場合もあるようです。
(登園許可証は通っている幼稚園・保育園でもらうことができます)
登園を始める前に一度、通っている園へ対処を確認してから登園をするようにしましょう。
小学校でのプール熱の出席停止期間はどのくらい?
次に小学校の場合の出席停止期間について解説していきましょう。
小学校の場合も学校保健法で定められていることなので、きちんと守るようにしましょう。
出席停止期間は同様に「症状の回復後2日間を経過するまで」と定められています。
症状の回復が見られ子どもが元気になったから、と自己判断で登校させることはできません。
症状はだいたい5~7日間続くとされていますので、回復後さらに2日間の休養が必要となります。
つまり登校できるようになるまで、約1~2週間の期間が必要です。
症状の回復後さらに2日間の経過後、自己判断で登校させることはできません。
医師の診断を受け「登校許可証」をもらってからの登校となることが多いようです。
登校許可証は通っている学校で貰うことができます。
登校する前に一度、学校へ問い合わせをしておくようにしましょう。
会社でのプール熱の出席停止期間はどのくらい?
大人が発症した場合、自己判断での休養となります。
子どものように明確な決まりがあるわけではないようです。
ただ、「飲食業」「医療機関」などで勤務している場合は、会社独自の決まりを設けている会社が多いようです。
その場合は、会社の決まりに従うようにしましょう。
プール熱は非常に感染力が強いため、最低でも症状が落ち着くまでは休養を取る方が良いと思います。
どうしても早く出勤しなければならない場合は「マスク」などの感染対策をするようにしてください。
咳をあまりしないようにするために、こまめなうがいもオススメです。
兄弟姉妹が発症した場合の対処法は?
感染力の強いアデノウイルスのため、一緒に住んでいる兄弟姉妹も休ませなければいけないのか?
という疑問があると思います。
その点を解決していきましょう!
プール熱を発症した兄弟姉妹が1人でもいると感染力の強い病気のため、非常に感染しやすい状況にはなります。
しかし必ず感染する、とも限りません。
つまり兄弟姉妹も一緒に休ませなければいけない、という決まりはありません。
とはいえ、小さな子どもはまだ菌に対する抵抗力が弱いです。
そのため、幼稚園・保育園の先生に一度相談をして指示を仰ぐようにしましょう。
家や幼稚園・保育園で予防をしっかりしておくことが大切となります。
子どもの発熱時の注意点や薬を飲むのを嫌がったときはこれ!
小さな子どもは、まだどうしても薬を嫌がってしまうときがあります。
私の子どもは嫌がり過ぎて吐いたこともありました…
そんなときは下記の動画を見せてみましょう!
大好きなアンパンマンとバイキンマンが薬の大切さを説明してくれているので、子どもにもわかりやすいものとなっています。
【知育・教育】アンパンマン、バイキンマンのおくすり上手に飲まないと大変だよ~
また下記の動画では子どもが発熱をしたときの対処法や注意点を説明してくれています。
ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、プール熱を発症した際の出席停止期間や出席する際に必要なことをまとめてみました。
- プール熱が流行っている時期に発熱があるからと言って、自己診断をしないようにしましょう。アデノウイルスが原因でもプール熱以外の病気は出席停止にはなりません。
- 幼稚園・保育園での出席停止期間は約1~2週間。
登園を再開する場合は医師に「登園許可証」を記入してもらい、園へ提出する必要あり。 - 小学校での出席停止期間は1~2週間。
登校を再開する場合は医師に「登校許可証」を記入してもらい、小学校へ提出する必要あり。 - 大人が発症した場合は明確な出勤停止期間などはありません。
勤務先によっては独自の決まりがあるため、従うようにしてください。
どうしても出勤しなければならない場合は「マスク」「うがい」等の感染対策を行うようにしましょう。 - 兄弟姉妹が発症した場合は、一緒に休む必要はありません。
しかし少しでも様子がおかしい場合は医師の診断を受け、幼稚園・保育園、小学校の指示を仰ぐようにしましょう。
家族でプール熱が発症したり、通園・登校している場でプール熱が流行し始めたら、感染しないためにもしっかり予防を行うようにしてください。