熱中症で鼻血が止まらない時の理由や対処法を解説!子供の鼻血は危険!?

毎日、どこかで最高気温が40度…というニュースが流れる中で、問題となっている熱中症。

熱中症には様々な症状がありますが、症状のひとつとして鼻血があるのをご存知でしょうか。

今まさに、お子さんが鼻血を出していて困っている方もいるのでは?

熱中症による鼻血が出るメカニズムやその危険性、そして対処法までを一挙にすぐ知りたい!

そんな方に、今回の対処法などのまとめ記事はオススメです。

この記事を読めば、目の前で鼻血に苦しむ我が子が無事、回復でき、また、今後も起こりうる鼻血の危険を、未然に防ぐことができるようになれますよ☆





急いでいる方へ鼻血対処法をご紹介

まずは、急いでいる方を優先に、熱中症による鼻血への適切な対処からご紹介しますね。

前触れもなく出るのが熱中症による鼻血ですので、びっくりしますよね。

まずは鼻血を止めましょう。

  1. 少しうつむく
  2. 鼻を5分~10分つまむ
  3. 鼻を冷やす

このようにして鼻血を止めながら、熱中症への対処もしていきましょう。

熱中症への対処の大事なポイントは3つ

  1. 体を冷やす
  2. 暖かい血液が頭へ送られないよう頭を高くする
  3. 経口補水液などの水分を補給する

【①体を冷やす】では、体を冷やすことで血流量を低下させ、鼻血にまわる血液をおさえる必要があります。

しかし、急激な冷やしはむしろ逆効果になるので注意が必要です。

まずは涼しい屋内へ移動し、クーラーは外に比べて涼しい程度に温度設定しましょう。(屋内が難しい場合は、日陰に移動です)

次に、保冷剤や冷たいペットボトルなどを、太い血管がある部位に置き、温まった血液を冷やします。

  • 首の側面
  • 足の付け根

この3点に置けばOKですが、低温やけどに注意してタオルなどで覆ってから置きましょう。

また、湿気が高いと熱を逃がしにくくなるので、着替えられたら、体を拭いて着替え、除湿器があれば除湿をしましょう。

【②頭を高くする】では、温められた血液による脳へのダメージを減らすために、血液を下へ流す必要があります。

頭を高くすることで、鼻血がのどへ流れて気持ち悪くなるということも避けられるので、クッションや膝枕などで支えてあげてください。

【③水分を摂る】では、脱水症状になりかけているので、水分補給が必要となります。

熱中症では、汗と共に、ミネラルも失われているので、スポーツドリンクや麦茶など塩分を含んだ栄養価の高い飲み物がおすすめです。

特にオススメなのは、OS-1です。

医療業界からも推奨されているので、一番効果があります。

もし、そのような経口補水液やスポーツドリンクなどがない場合には、お水の中にひとつまみ塩をいれて代用しましょう。

 そもそも熱中症とは?

さて、鼻血へのとりあえずの対処ができたところで、落ち着いて熱中症について深めていきましょう。

熱中症の原因は、大きく分けて3つ。

  1. 体温の上昇
  2. 脱水
  3. ミネラル(特に塩分)の不足

これらが関係し合うことで、頭痛やだるさといった症状が出るのです。

軽度では、ふらつく程度ですむ場合もありますが、重症ですと命を失うこともあります。

注意すべきは、炎天下だけでなく、家の中にいても起こる熱中症です。

家の中だからと油断して水分を取っていないといつの間にか脱水になっており、体温は上昇、熱中症へと発展して搬送されるケースが多くなっています。

家の中でろうそくが曲がるほど(温度42度でそうなるらしいです)、外気温の影響は大きいのです。

脱水による体温の上昇は、あっという間に命を危険にさらしてしまうのです。




 熱中症で鼻血が出るのはなぜ?

それでは、なぜ熱中症で鼻血がでるのでしょうか?

それは、熱中症=体温がどんどん上昇する状態であるために、お風呂に長時間入った時のようにのぼせるメカニズムが出来上がってしまうのです。

のぼせる=体温が上昇すること、それによって血流が増えて、鼻の粘膜から出血する=鼻血へと発展するのですね。

この熱中症による鼻血は、自分の体調管理がまだよくできない、子供に多く見られるようです。

熱中症の危険度的には、中度の症状なので、結構ヤバイです。

意識ないレベルに達する一歩手前ですので、自宅での対処を行って改善しているようでも、救急車の手配はしておく方がよいでしょう。

鼻血だけではなく頭痛もあるときの対処法は?頭痛薬はNG??

さて、熱中による鼻血の解説をしましたが、同時に頭痛もある…なんていう方はいませんか??

補足情報として、熱中症による頭痛への対処法や頭痛薬を使用する危険性について簡単におさえておきますね♪

熱中症で頭痛が出る原因は、さんざん言いましたが、脱水による血液循環の悪化。

人間の体内の水分量は、大人は60%、乳幼児は75%であり、頭痛が出るほどの脱水はこのうち4~6%の水分を失っている状態にあるそうです。

こうした体の水分不足により、頭への血液が減少するのですね。

そうした血液の減少により、血管はストレスを感じ広がります。

広がった血管は、周りの神経を刺激するので、痛みが起こる=頭痛となるのです。

ちなみに、体内の水分の減少量による症状の出方は以下の通り。

  • 2~4%減  → ひどい喉の渇き・食欲減
  • 5%以上減  → 脱力感・眠気・頭痛など
  • 10%減   → 意識障害
  • 20%減   → 死亡

鼻血は5%以上減の段階にあり、先ほど、救急搬送をオススメした理由も納得…でしょうかね…。

頭痛の話に戻りますと、痛みの種類としては、

  • ズキズキ
  • ガンガン
  • クラクラ
  • ピリピリ

感じ方は個人差あるので、一概には言えませんが、こまかみや後頭部に痛みを感じるケースが多いようです。

こうした熱中症による頭痛への対策は、熱中症への対症方法と同じです。

頭が痛いから…と市販薬の頭痛薬を飲むのはやめといた方が良いです。

バファリンやロキソニンなどの頭痛薬では、頭痛が改善されないだけでなく、強い熱中症で低血圧の場合ですと、血圧を下げてしまうので、意識を失ったり症状が悪化する可能性が高いです。

あまりに痛ければ、病院へ受診し相談してみましょう。

また、熱中症による頭痛は、2~3日長引く場合もあります。

炎天下で活動した後に、なかなか疲れがとれなかったり、頭が痛い場合、実はずっと熱中症だったということもあるので、注意が必要ですよ。




おわりに

熱中症がこわい今の季節、悪化すると鼻血が出るとは驚きましたね。

確かに、気温40度ともなるとお風呂に入っているのと同じことです。

お風呂には30分以上もつからないのに、炎天下の中や暖かい室内で1時間も2時間も活動しているという状況にあるのが、おかしいことに気づけますね。

加えて頭痛も出ていると、すごーーーーく危険な状態ということもわかっていただけたでしょうか。

熱中症には、体温を上げないことが第一に大切であること、脱水にならないようにこまめに水分をとる行動が大切となってきます。

一人一人の熱中症対策が、周囲の人への行動喚起にもつながりますので、皆で夏を乗り越えて、のぼせない夏を過ごしましょう!!