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冬になると部屋の中は暖房で暖か、外は冷たい空気。
この温度差によって頭痛を感じる方が多くなります。
今回はこの温度差による頭痛の原因と解消方法をご紹介します。
温度差による頭痛のメカニズム
冬によくある部屋の内外の温度差、これを身体が感じるとどういう反応が起こるのでしょうか。
急に体が冷やされた場合、そこを温めようと交感神経が興奮し、その結果血管が収縮して血流が早まり体のその部分を温めます。
その時、血管が急激に収縮することで、血管の周りの神経が刺激され、それが痛みに繋がります。
同様に、急に体が暖められた時、これと逆のことが起こり、急激に血管が拡張することで痛みに繋がります。
更に、寒い場所に行くと肩や首などの筋肉を強張らせ、ガタガタと震えるという動作を取られると思います。
これも急激な温度低下によって体を温めようと交感神経が興奮していることによって引き起こされます。
これが温度差による頭痛のメカニズムです。
要するに急激な温度差により、血管が急激な収縮又は拡張を行うことで、その周りの神経が刺激され、痛みとなる、ということです。
ちなみに、夏にかき氷を食べた時、頭痛を感じた経験のある方は大勢いることと思います。
あれも結局は同じことです。
夏場に急に冷たいものを摂取することで、脳の血管が急激に収縮し、神経を刺激するわけです。
また、偏頭痛(片頭痛)もこの一種と考えられます。
解消方法の紹介
温度差に起因する頭痛には基本的に以下の薬剤が有効です。
NSAIDs
非ステロイド性抗炎症薬といわれるものです。
痛みは、「プロスタグランジン」という物質に起因することがわかっています。
このプロスタグランジンは、体内で、アラキドン酸という物質を基に合成されて発現します。
んさは、この合成経路に影響を与え、プロスタグランジンの合成を妨げる働きがあります。
そのため、痛みを感じる物質が作られなくなり、痛みが緩和されます。
血管収縮剤
エルゴタミン等の血管収縮剤は、頭痛の根本原因となる急激な血管の拡張を抑えてくれます。
そのため血管が拡張することに伴う頭痛には特に効果があります。
なお、一部を除いたNSAIDs、及び血管収縮剤に関しては、医療用医薬品(処方箋医薬品)というものにカテゴライズされます。
そのため、もし入手したい場合は、医師に処方してもらった上で、処方箋取扱薬局にて受け取る必要があります。
症状が辛い場合は、我慢せずに病院に行きましょう。
予防方法
温度差による頭痛、予防するためにはまずは温かい服装をし特に首と頭部を保護します。
これにより周囲の温度に大きな差があったとしても、身体への影響を少なくさせることができます。
身体にかかる温度差自体を鈍くさせることでこの急激な収縮、拡張を抑えてあげることができます。
その他として、直接温度差による頭痛とは関係ありませんが、交感神経の働きを正常に保つという目的で、以下のようなことも効果があると考えられます。
これに対しては、
- 適度な運動をする
- 十分な睡眠をとる
- バランスの良い食事をとる
- ストレスを溜め込まない
これらにより、交感神経が機能に乱れによる血管収縮、拡張の動きを緩和させることができます。
まとめ
今回は特に冬に頻発する「急激な温度差に伴う頭痛」に焦点を当て、原理や解消法、事前にできる予防法について解説いたしました。
この頭痛は急激な温度差によって脳の血管が収縮したり拡張したりし、その影響で神経を刺激することで起こります。
治療法としては、NSAIDsや血管収縮剤などの薬剤を用いること。
予防策として急激な温度差を体に感じさせないよう、しっかりと防寒をすること。
などを紹介致しました。
室内外で温度差が激しい季節は、是非とも自分の体を労って、負担のかからないように優しく行動してあげてください。