サヴァン症候群をご存知でしょうか?
知る人ぞ知る、ある特徴を示す方たちのことをこう呼ぶそうです。
今回はサヴァン症候群の紹介と、芸能人の中でこの特徴を持つ方の紹介をしていきます!
サヴァン症候群とは?
フランス語で賢人という意味を持つサヴァン(savant)。
知的障害や発達障害を持つ人の中には、特定の分野に限って傑出した能力を発揮する人がいます。
そういった人を「サヴァン症候群」と呼んでいます。
たとえば記憶力。
過去のすべての日の曜日や出来事をすらすらと言えたり、一度見ただけのものを正確に描いたりといった能力を持った人のことを聞いたことはないでしょうか?
原因などははっきりしておらず、また二人と同じ症例の人はいないのだそう。
不思議ですね。
自閉症を持つ人のうち、10人に一人はサヴァン症候群であるという説もありますが、明確な定義はまだなく、診断も難しいというのが現状です。
サヴァン症候群? の有名人
山下清さん
放浪の画家として知られ、「日本のゴッホ」「裸の大将」と呼ばれた山下清さんは、言語障害があったり、勉強が得意でなかったりしたのですが、知的障害児が入園する救護施設で出会ったちぎり絵でその才能を開花させます。
短時間見ただけのものを正確に描いて見せる能力はサヴァン症候群のなせる業ではないかという説があるようです。
とはいえ、ただ単に正確であるというだけではなく、見る人の心を揺さぶるような心象風景を描き出す山下清さんの貼り絵(ちぎり絵を発展させたもの)には芸術としての力がありますね。
ジミー大西さん
元々はお笑い芸人として活躍していたジミー大西さん。
現在は独特の個性的でビビッドな色遣いの絵画が、世界中で評価されています。
かねてより学習障害や知的障害の噂もあったため、サヴァン症候群ではないかと言われているようです。
ジミー大西さんの作風は正確な描写というよりは抽象的な絵であることから、サヴァン症候群ではないとも言われています。
サヴァン症候群はいまだ明確な定義があるわけではないのではっきりとは分からないですが、ピカソとも並び称されることもあるといいますから、その才能はやはり傑出したものと言えますね。
高橋みなみさん、みやぞんさん、ミッツ・マングローブさん
いくつかのエピソードから、サヴァン症候群では? …という声が出ています。
発達障害的な要素は何となく感じられますが、サヴァン症候群とはいえないような?
自閉症スペクトラムやADHDなどの発達障害がある場合、得意なことと苦手なことの差がはっきりしていることが多いため、何かしらのジャンルで能力を発揮することも多くあります。
高橋みなみさんや、みやぞんさん、ミッツ・マングローブさんはそういったタイプなのではないかと思います。
サヴァン症候群を扱った作品
映画「レインマン」(1988年)
ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ主演。
ダスティン・ホフマン演じるサヴァン症候群を患うレイモンド・バビットのモデルが、キム・ピークさんだと言われています。
TVドラマ「ATARU」(2012年、TBS)
中居正広さん主演のドラマ。
発達障害にゆえんするものか、強いこだわりを持ち、また他者とのコミュニケーションが難しい主人公が、膨大な量の記憶と瞬間記憶により事件を解決するというものでした。
サヴァン芸術の一端
作家・大江健三郎さんの息子さんである大江光さん。
知的障害を持つ大江光さんは、11歳でピアノを始め、13歳の時は作曲を始められたのだそう。
何とも心洗われる曲ですね。
純化した心象風景ともいえそうな山下清さんの作品集です。
山下清作品集
山下 清
まとめ
聞きなれない方も多いかもしれないサヴァン症候群。
発達障害や知的障害があり、突出した才能を発揮する症候群なのですが、はっきりとした原因はわかっていません。
定義などもいまだ明確ではありません。
映画化されたり、ドラマになったりと、ある意味において魅力的な、特殊な要素とも言えますが、特殊な人たちであると断じてしまうのではなく、その作品に心揺さぶられる柔軟性を持っていたいですね。